連載 漢詩 初お目見え | |
磯野 衞孝 |
No.10 風流漢詩の推敲いろは歌
ふとした動機からお始めになられた漢詩作りも早や?年過ぎた頃ではないでしょうか。 1い 韻選び 二つ揃えど 三つめは 目を皿にして 得たる嬉しさ 2ろ 論ずるより 情を詠とは 昔から 聞けどなかなか 出来ぬ哀しさ 3は 場違いの 虚字を選べば 意味不明 用例読まぬは 虚しからずや 4に 似たような 詩語を重ねるは 無駄使い 一つ節約 別な見方を 5ほ ほんのりと 伏線を張る 起句承句 結句で判る 心の気配り 6へ 別人の 目で見直せよ 自分の詩 節穴わかるは 三日後十日後 7と 時にまた 虚字を使うも 面白し 反語か 疑問で 奥行きを増す 8ち 地名など 厳めしい字は 気恥ずかし 題に出すなり 雅のある言葉に 9り 力まずに 耳に慣れたる 詩語使い 白氏(白居易)は老婆に 聞かせたと謂う 10ぬ 糠喜び 意味通じれど それは和語 辞書で調べて 正しい詩語に 11る ルール有り 平仄ありて 詩作りは 時を忘れる 惚け防止かな 12を 緒を締めて 兜・鎧で 応募する 漢詩大会 抜かりはないか 13わ 和語 和習 無理に使うは 不謹慎 避けて通りて 当たらず触らず 14か 懐古の詩 昔と今を 比ぶれば 瞼に浮かぶ 老いと青春 15よ 詠む人に 知らぬ地名は 煩はし 多少の風景 または縁を 16た 題詠の 詩をくり返し 作るうち 社会と人生 詠める心境 17れ 歴史ある 故事を詠みこむ 詩心は 先人の知恵 今にいきいき 18そ その発想「感性」こそが 詩の心 今は急がず 大事に育てよ 19つ 常日頃 雅のある詩語を 心掛け 先人の知恵 借りてうっとり 20ね 練りに練る 孤平の解消 下三字 夢の中での 天の声聞く 21な 滑らかに 詩語並べたる 入選詩 コツはどこかと 眼光紙背 22ら 乱雑な 日常用語 詩には使わず 優雅な詩語の 別天地かな 23む 難しい 理屈並べるは 愚の骨頂 人に判られず 珍紛漢文? 24う 嬉しさや 結句が出来て 一安心 ふりさけ見れば 題と異なる 25ゐ 井の中の 蛙の作る 七言詩 詩語の大海 くめども尽きず 26の ノンフィクション 四行詩にも ストーリー 筋を立てれば 結句待たるる 27お 怖気づく 和語と判れど 使い込む 笑われてもよし 自負すればこそ 28く 句作りは 結句の下三 もっとも大事 平起仄起の 入れ替え辞せず 29や やはりまず 季節と時の TPO 自分の位置を はっきりとさせ 30ま まず起句は 雰囲気作りが 仕事なり 結句を得て後 見直すもよし 31け 結句より 作る人あり 言うべきを 詩語で固めて 「極め」の三字 32ふ 不思議なり 三つの韻字で 結ぶ縁 一字異なれば 違う詩となる 33こ こはいかに 光る一つの 詩語あれば これが「眼目」 人にほめられ 34え 選び抜く 詩語の評価で 迷う時 諸橋漢和は 最高裁なり 35て 転句では 下の三文字を 二通り 天狗(転句)の秘法は 平起式のみ 36あ 有難く 先人の句を借りたれば 誉められずとも 恥かしくなく 37さ 材料が あれこれ多いは 旅行の詩 余分なお土産 分けて身軽に 38き 気配りの 転句(天狗)の魔力 詩の心 格調高くも ほんわりムードも 39ゆ 夢の中 詩語入り乱れ 呉越同舟 席ゆずり合い やっと安眠 40め 目に青葉 山杜鵑 初鰹 五感にうったえ 香り触れあい 41み 三つ目の 韻見つからず 四苦八苦 「韻」乗り換えて 思わずにっこり 42し 十割る五 一足す一でも 答えは二 大きく詠うも 結句は一つ 43ゑ 絵の様な 風景描写は 形容語 双声畳韻 ほどほど両三 44ひ 人を詠む 号 職名で 呼びかけて 礼失わず 徳と人柄 45も 文字はまず 字の成り立ちを 辞書で知り 同訓異議で 使い分けする 46せ 全体の 最後を飾る 結句の韻 余韻残して 値千金 47す すんなりと 故事を取り入れ 今の世に 歴史をバックに 処世と人生 48ん 運試し 応募用紙に 書く楷書 一字一画 希望を込めて
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以下連載順に掲載
No.1 「韻」があります。 これが詩です |
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漢詩をご覧になる場所は書道展かと思います。掛け軸や額装文をご覧になるとき文字を7字毎に区切って読み直してください。七言絶句なら、7字目毎に内容が変わって来る筈です。28文字の書の場合は行毎に区切られます。これが起、承、転、結の順に並んでいるので、初めて詩文として
意味が理解されます。 この7字目の字を特に「韻字」といいます。 右の作品は次の通りです。 「 千里鶯啼綠映紅 千里 鶯 啼いて 緑 紅に映ず 水村山郭酒旗風 水村 山郭 酒旗の風 南朝四百八十寺 南朝 四百八十寺 多少樓臺煙雨中 多少の楼台 煙雨の中 上記のブルー色の文字、「紅」、「風」、「中」は音読みにするとコウ、フウ、チュウとなり全部の語尾が「ウ」で終り、似かよった発音になります。この「韻」のあることが漢詩を格調高い文学として認められてきたものと思います。 |
No.2 「起承転結(きしょうてんけつ)」があります
漢詩はこの句で構成されていますが、前回ご説明したように「韻を踏む」のは起句・承句と結句だけです。しかし転句には、起句・承句で作った詩の雰囲気を一旦、転換させて結句を引き出す重要な役割があります。韻を踏まないからといって、ないがしろにしてはいけません。 唐の詩人、李白の代表作で味わいましょう。 早發白帝城 早に白帝城を発す 李白 (起)朝辭白帝彩雲閒 朝に辞す白帝 彩雲の間 (承)千里江陵一日還 千里の江陵 一日にして還る (転)兩岸猿聲啼不住 両岸の猿声 啼いて住まざるに (結)輕舟已過萬重山 軽舟 已に過ぐ万重の山 転句にある猿の声が鳴き止まないと言うところに この詩の味があるのではないかと思います。昔から中国では猿の声は悲しいものとされていますが、詩全体では何か気持ちを引き立てる楽しさが感じられます。 料理に例えれば “起句・承句で材料をそろえ、転句では「だし」と味付け、盛りつけは結句”。 (注)この詩は承句の「還」の解釈によって、30歳の頃、長安を目ざしていた若い時の詩か、また50歳で流刑を解かれた時の詩か論争されることでも有名です。 次回は韻のグループについてご説明します。 |
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(A)前回までに絶句(四行詩)の起句、承句と結句の 7字目に“韻を踏む”きまりがあることをお話しました。そして、この3つは同じ“韻グループ”から選ばなければ
ならないという制約があります。 グループは右の表のように三十あり、便宜上で 上平声と下平声に大別され、各々が15グループ、合計30グループ になります。記号として書かれる場合、四角の枠の中にグループの名前を入れます。 それでは実例でみてみましょう。今回は日本の詩人を 選びました。 この7字目の字を特に「韻字」といいます。 (B)江戸後期の管茶山(広島の人)の詩で、当時 東の市川寛斉、西の管茶山と称せられました。 吉野山の桜を読んだ詩で、地名を“芳野”としゃれて います。この中の韻字 開、皚、來は“灰韻”から 選ばれています。灰韻のグループは全部で約50の字で 構成されていますが、常時使われる字は約半分くらいで しょうか。その中でもよく使われるのは次の灰、魁、回、 皚、才、哀、苔、台、杯、梅、來などでしょう。 冒頭で述べた漢詩を作る面白さは、花が咲くということで 開の字を選んだので 残りの2つの韻は“灰韻”グループ から選ばなければならないという制約の中で、作者の智識が 生きて来るところにあると思います。 (C)次は明治、大正、昭和の文豪で“墨東綺譚”で有名な 永井荷風の詩です。 結句に“堤に満ちる花”と“花”が韻字とされたので“麻韻”グループとなりました。 “麻韻”は全部で約40の字しかない小さいグループで主な字は次の通りで、麻、蛙、花、霞、家、華、加、沙、車、斜、遮、蛇などでしょう。 荷風は他の2つをこの中から加と家を選んでいますが、もしも別の字を選んでいれば 全く別な詩になっているかもしれません。 世の中でも三人、気のあった仲間を見つけるのは難しいとよく言われますが、2つはすぐに選べても、ぴったりした3つ目の韻字がうまく選ぶことが出来た時は 大変嬉しいものです。 一つの詩を作るためにその作者の詩情に、最も適した韻を 選ぶかはその詩人のセンスであります。 以上述べたように、“韻字表”は辞書と詩語字典と共に詩人の三種の神器ともいえます。 次回はいよいよ“平仄”(ひょうそく)に移ります。 |
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漢詩は韻律(リズム)の詩といわれます。 漢字を音(オン)で読むときは一字一音ですので、例えば東洋(トウヨウ)と平らに発音する字を平字(ヒョウジ)または平音といい、日月(ニチゲツ)とつまる発音を仄字(ソクジ)または仄音―仄は“側く”の意―とに大きく分けられます。 一般的には平字は○の記号で表し、仄字は●で表します。即ち、文章の中で○と●が断続的に出てくるために、耳で聞いた時にリズムになっている訳です。 新聞紙上で横綱大関の昇格、又 政治家も事ある時にはよく使われる四字熟語の大部分はこの平と仄が調子よく組み合わされています。最近では海江田氏が党首に選ばれたとき、その心境を漢詩にされ「粉骨砕身」と言われました。これは粉○、骨●、砕●、身○となり漢字は2字で一語とすることが多いので、骨の●と身の○が特に耳に残ります。皆さんもご存知の四字熟語がありましたら声に出してお読みください。 では、漢詩の中ではどうなっているかご説明します。七言絶句の7文字の中で2字目、4字目、6字目に交互に○と●が置かれているのです。漢詩を読むときに、即ち読み下し文はテニオハの助詞を使って上にひっくり返って読むので、このリズム感がでませんが、音読み―棒読み―するとこのことが何となく判ります。皆さんも一度試してください。 “七文字を二度も味わう漢詩人” ―これも川柳― 下記の数え歌は「漢詩のすすめ」より平仄の説明部分を抜粋したものです。(全文を知りたい方はお問い合わせ下さい) (注)全ての漢詩は平字か仄字に分けられています。この平仄は漢和辞典でも調べますが、詩語辞典という便利な本も沢山あります。 次回は1行7文字の詩を作ってみましょう。 『寺子屋』 10 漢詩人 漢字を見る目は 別人か 白か黒かと 碁打ちさながら 11 漢字には 平字は白で 仄字は黒とす 12 日本では 漢字を常に 二通り 13 音読みの 平らな発音 これ平字(平声) つまる発音 仄字(仄声)と云うなり 14 仄の字は 崖下に立つ 人の影 傾くの意味 平字に対す 15 仄字には 「フクツチキ」とて 人助け 語尾の 16 蝶蝶は もとテフと発音し フで終り クで終わるのは 17 音読みの |
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7文字は 2 + 2 + 3 = 7 の組合せです。これ以外の組み合わせではいけません。これで一寸した風景を作ります。 ① 初夏 薫風 山野吹 初夏の薫風 山野に吹く ② 陽日 燦然 照田園 陽日 燦然として 田園を照す この文字を読み下すと字数にして10~15字位ですが、この句に俳句のように全ての感情をこめる必要はありません。7つの意味が表されればよいのです。 一般的には承句で起句の内容を受けついで、起承の2句で全体像が見えて来るようにと言われています。多くの場合、上の2字と2は名詞を入れ、下の3字に動詞が入ると作り易いようです。こういう句 7文字が 起 承 転 結 の方法で4句並べられて7言絶句詩が出来上がるわけです。 |
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さて、この段階で難しいのはこの下の3文字です。 |
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以前からご説明しているようにこの3字目に「韻字」を使わなければなりません。そして又、1字の動詞が入ることにより語順が難しくなります。しかしながら、多くの漢詩人は韻語表(詩語表)とい
う便利な本を使いそれを参考にして作っています。漢詩では先人が使いなれた詩語を選ぶことは良い事とされています。初心のうちはこれをむしろそのまま使えと指導されます。試みに以下の3「鳥語長」と「緑四圍」を選びましたので次の熟語を
2を上に積み上げて7文字を完成させて下さい。人それぞれで色々な風景が出来ます。勿論これ以外にも上記の例題の字も含めて言葉は沢山ありますので撰んで頂いて結構です。題材は初夏にふさわしいと思われる詩語を選んでみました。試
してください。いくつ出来たでしょうか。 ③ □□ □□ 鳥語長(鳥語長し→鳥の声が鳴きやまない) ④ □□ □□ 緑四圍(緑よもに囲む→四方が全て緑だ) 朝陽/青田/流水/新緑/山寺/蒼竹/老鶯(夏になっても鳴く鶯)/深院/雨余(雨あがり)/摘茶/一望/風光/ 茅舎(田舍屋)/南風/閑人(暇のある人)/草色/浮雲/緑陰 |
前回まで「韻」を踏んで7字1行の作り方をお話しましたが、これが出来れば漢詩の会へ入る資格が得られたとも言えます。短歌や俳句の世界と同じように漢詩でも吟行会があり、季節、場所を選んで会員の交流の場として催されます。この時に「柏梁体(はくりょうたい)」という連句を集まった方々で作って楽しみます。これは
その場で与えられた韻を使って会員それぞれが7字の句を作ります。韻は供用なのでその韻のグループでまとめた連句が出来上がるわけです。各人が与えられた韻字でその会の雰囲気に適した7文字を作るように創意工夫するところに面白みがあります。一つの韻から選ばれるので、運の悪い人は稀にしか使用されない字を与えられて苦労することもあります。当連盟でも毎年吟行会を行っており、城ケ島吟行会の作例を示します。作例の並び方は編集者の力量によるものですが、城ケ島の雰囲気が感じられると思いますのでご覧ください。なお、「泊梁体」の名称は前漢時代、武帝が柏梁台という後所の落成を祝う式典を催した時に群臣を集めて行なったとされています。 城島吟行詩應酬 城が島の吟行は詩の 崖上咸是探詩儔 崖の上 或は是れ詩を探ぐる儔(友)か 碧海緲緲思悠悠 碧海は緲々として 思は悠悠たり 東海銀儔忘千愁 東海の銀儔(白い波)に千愁を忘る 安寧芙峰忘百憂 安寧たる芙峰は百憂を忘る 天晴水綠古津頭 天晴れて水は緑にして古津(昔の港)の頭 碧天鳶舞望洋樓 碧天に 鳶 舞う望洋楼(「城ケ島の雨ならず青天) 遠來海邊見黄橙 遠く海辺に来りて黄橙を見る 天晴城島磯香幽 天晴れて城が島の磯の香り幽なり 汀渚倚筇憶白秋 汀渚に 筇に倚り白秋を憶う(北原白秋の歌碑有り) 大瀛滄茫浮釣舟 大瀛(大海)は滄茫として釣舟を浮ぶ 小舟緩繞海鵜洲 小舟で緩やかに繞る(廻る)海鵜の洲 海鵜相喚逐潮流 海鵜 相喚びて潮流逐う(追う) (渡り鳥、海鴉) 片舟分浪白鷗浮 小舟 浪を分ければ白鷗 浮かぶ 鷗鷺登降城島邱 鷗鷺 昇降す城が島の邱(丘) 芙蓉特立冠八州 芙蓉(富士) 特立(独立)八州に冠たり 碧海白雲富峰抽 碧海 白雲 富峰を抽す(ぬきんずる) 富嶽幽遠風意柔 富嶽 幽遠にして風意 柔かなり 遙迎芙蓉萬感稠 遥かに迎ぐ芙蓉(富士)に万感 稠し(多し) (注)詳細は会報第9号を参照してください。 |
以前 漢詩には平字(○)と仄字(●)の区別があり、漢詩にはこの並べ方に一定の規則があることをお話しました。古来、中国の人々は平仄のリズムで会話をし文字を綴って来て、自然に平仄即ち○●の発音が交互になる様になっている訳です。日本人も中国から伝わって来た文字を「音(オン)」で発音し、日本古来の言語を漢字当てはめた「訓(クン)」と区別して発音しておりますので、7文字を音(オン)だけで読めば平仄のリズムを感じとることが出来ます。 漢詩ではこの平仄のリズムを明確にする為、「二四不同」と「二六対」の規則が作ら れた事になります。これに関連する規則は「下三連の禁止」「孤平をさける」という ものがあります。 |
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§ 起床転結のどの行でも四文字目が○の場合、三字目と五字目が両方とも●であっては ならない(●○●は駄目)ということです。ではどうしたら良いか。別に「一、三は 問はず」ということは言われますので、三、五のどちらかを入れ替えて○○●か●○ ○とすれば「孤平」は解消されるわけです。 |
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§ 「下三連の禁止」は、7文字は4字と3字の組合せですので平仄のリズムから○○○ 又●●●を避けるのは、当然のことと理解出来ます。 |
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§ 漢詩の入門書では七言絶句以外の詩についても言及していますので非常に複雑なように見えますが、七言絶句だけを作ると決めたら規則はたったこれだけです。 表は平仄をバランス良く配置するためのもので、頭の中に入れてしまえば手元に置く必要はありません。 |
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§ 「孤平」、「下三連」の数え歌。(「漢詩のすすめ」より抜粋) |
§ 漢詩はやはり難しい? -「推敲」の始り。 平仄がぴったりと収まってやれやれと思って翌日読み返すと色々と悪い処が見つかり、他の人に見せると怪訝な顔をされたりします。要するに穴だらけという訳です。 |
§ 「推敲のポイントは 転句の見直し」 この欄で皆様とお目にかかってから早や一年が過ぎました。目下は三つ目の韻選びに又 平仄の敷石の組直しにご苦労されておられると思います。これを卒業し、詩がまとまってから推敲が始ります。
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ふとした動機からお始めになられた漢詩作りも早や?年過ぎた頃ではないでしょうか。 1い 目を皿にして 得たる嬉しさ 2ろ 論ずるより 情を 聞けどなかなか 出来ぬ 3は 場違いの 用例読まぬは 4に 似たような 詩語を重ねるは 無駄使い 一つ節約 別な見方を 5ほ ほんのりと 伏線を張る 結句で判る 心の 6へ 別人の 目で見直せよ 自分の詩 節穴わかるは 三日後十日後 7と 時にまた 反語か 疑問で 奥行きを増す 8ち 地名など 題に出すなり 9り 10ぬ 辞書で調べて 正しい詩語に 11る ルール有り 時を忘れる 12を 漢詩大会 抜かりはないか 13わ 避けて通りて 当たらず触らず 14か 15よ 多少の風景 または 16た 社会と人生 17れ 歴史ある 故事を 先人の知恵 今にいきいき 18そ その発想「感性」こそが 詩の心 今は急がず 大事に育てよ 19つ 先人の知恵 借りてうっとり 20ね 練りに練る 夢の中での 天の声聞く 21な コツはどこかと 22ら 乱雑な 日常用語 詩には使わず 優雅な詩語の 別天地かな 23む 難しい 理屈並べるは 愚の 人に判られず 24う 嬉しさや 結句が出来て ふりさけ見れば 題と異なる 25ゐ 井の中の 詩語の大海 くめども尽きず 26の ノンフィクション 四行詩にも ストーリー 筋を立てれば 結句待たるる 27お 笑われてもよし 28く 句作りは 結句の 29や やはりまず 季節と時の TPO 自分の位置を はっきりとさせ 30ま まず 31け 結句より 作る人あり 言うべきを 詩語で固めて 「 32ふ 不思議なり 三つの韻字で 結ぶ縁 一字異なれば 違う詩となる 33こ こはいかに 光る一つの 詩語あれば これが「 34え 選び抜く 詩語の評価で 迷う時 35て 転句では 天狗(転句)の秘法は 36あ 有難く 先人の句を借りたれば 誉められずとも 恥かしくなく 37さ 材料が あれこれ多いは 旅行の詩 余分なお土産 分けて身軽に 38き 格調高くも ほんわりムードも 39ゆ 夢の中 詩語入り乱れ 席ゆずり合い やっと安眠 40め 目に 五感にうったえ 香り 41み 三つ目の 韻見つからず 四苦八苦 「韻」乗り換えて 思わずにっこり 42し 十割る五 一 大きく 43ゑ 絵の様な 風景描写は 形容語 44ひ 人を 礼 45も 文字はまず 字の成り立ちを 辞書で知り 同訓異議で 使い分けする 46せ 全体の 最後を飾る 結句の韻 47す すんなりと 歴史をバックに 処世と人生 48ん 一字一画 希望を込めて
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