神漢連叢書 「七言絶句ここから一歩(上) 佩文斎詠物詩選七絶抄・注釈」出版さる | |||
「七言絶句ここから一歩 佩文斎詠物詩選七絶抄」(平成27年神漢連出版)を購入された全国の県連の会員からは、自分で白文の漢詩を読んで理解するのは難しく、各首毎に読下しと判り易い語釈・通釈を求める声が多く寄せられていた。 この度、上平声の詩304首について、神漢連内のベテラン会員(城田、飯沼、桜庭、故・田原、住田)が、平成27年から29年にかけて神漢連会員を対象に講義した資料に基づき、注釈書を出版することになった。石川忠久先生にはご多忙の中、監修をお引き受け頂きました。尚、詩人略伝は、唐から明までの代表的詩人187名を網羅している。B5版、257頁。 本書では、日・月・山・河などの自然から、書画・寺仏などについての代表的陳物詩が鑑賞でき、さらに陳物詩を作る時のお手本となる。また、七言絶句は上平声の韻毎に並べられているので、各韻の代表的作例を学ぶことができる。 是非ご購入下さい。 頒布価格(実費)1500円。送付料別。 申込先 〒243-0412 神奈川県海老名市浜田町16-9 神奈川県漢詩連盟 事務局 高津有二 TEL/FAx 046-233-7641 E‐mail : yutakatsu626@nifty.com |
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神漢連令和元年度総会および講演会 | |||
令和になって初めての第十四回神漢連総会 が五 月晴れの5月29日、午後一時から神 奈川近代文学館ホールにおいて、窪寺啓先生、市川桃子先生のご臨席を賜り、会員約60名が出席して開催された。 総会では、三村会長から本年度の活動方針として「漢詩を学ぶ、漢詩で遊ぶ」の連盟のスローガンを踏襲しながら、会員の詩力向上
を図るとともにパソコン、スマホを活用した活動も支援していくことが示された。 次いで、事務局から活動報告、今後の活動計画、決算報告、予算計画、規約改定案、人事案が提案され、承認された。総会後の講演会では 市川桃子先生の「李白『白髪三千丈』」の講演があり、会員以外の一般参加者を含めて総勢130名を超える聴講者があった。 |
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挨拶する三村会長 |
総会会場風景 |
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講演する市川桃子先生 |
講演会場風景 |
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市川桃子先生の講演聴講 |
講演資料 |
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漢詩初心者入門講座の開催 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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講座の様子 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
漢詩の基礎講義 |
中国語による漢詩の朗読 |
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寺小屋方式教育 |
寺小屋方式教育 |
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平成30年度神奈川漢詩連盟理事会の開催 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
平成31年2月1日に平成30年度の理事会が開催され、平成30年度の事業報告と31年度の事業計画案、規約改定案、および平成30年度決算および平成31年度予算案が審議され、提出された案件は審議のうえ承認された。 |
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理事会の写真 |
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平成30年度神漢連会員の漢詩大会での受賞者・受賞作品 |
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中国西安・敦煌ツアーの詳細 |
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市川桃子先生漢詩講演会 ー遠い友 心の旅ー |
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平成30年11月6日(火)神奈川近代文学館に於いて、明海大学名誉教授の市川桃子先生による「遠い友 心の旅」という題の講演会が開催された。会場は約100名来場者があり盛会であった。 孔子の「朋有り 遠方より来たる また楽しからずや」から始まり、陶淵明や庾信などを取り上げ、その声に耳を傾け、思いを分かち合い、遠い友を探し出す、心の旅に出かけましょうという講演でした。論語と陶淵明と庾信らの漢詩20余首を紹介され、楽しく朋と旅した有意義な2時間でした。 講演は下の左側の△ボタンをクリックすれば聴講できます。またこの講演で使われたプリントは右下の「ダウンロード」ボタンをクリックすれば見ることができます。 |
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市川桃子先生の講演聴講 |
講義プリント |
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平成30年度研修会 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
恒例の連盟会員による研修会が近代文学館において、10月19日と24日の2回に分けて行われた。参加者はそれぞれ19名で両日とも提出されたそれぞれ15篇の詩に対して活発な討論がなされた。 |
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研修会風景 |
三村会長から賞品授与 |
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神奈川県漢詩連盟主催中国(西安・敦煌)漢詩ツアー | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中国漢詩ツアーは下記のような日程で開催されました。15名の会員が連盟主催の西安と敦煌の中国漢詩ツアーに参加しました。漢詩に関係した各地名所を見学すると共に西安交通大学においては同大学教授金中先生を中心とした中国の若手の先生や学生さんと漢詩について討論会を行った。本漢詩ツアーについては後日詳細を追記いたします。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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城壁入口 |
城壁の上 |
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兵馬俑 |
興慶宮公 |
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陝西歴史博物館 |
西安交通大学での漢詩交流会議 |
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西安交通大学・牛山さんの書 |
西安交通大学・西安大学学生の琴の演奏 |
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昭陵博物館 |
楊貴妃墓 |
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敦煌・陽関の関所跡 |
敦煌・陽関にある王維の像 |
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敦煌・莫高窟 |
敦煌・中秋節月見の宴 |
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●平成30年度全日本漢詩連盟創立15周年漢詩大会開催さる | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
9月8日(土)午後1時30分から、二松學舎大学九段一号館 中洲記念講堂で、平成30年度全日本漢詩大会 全日本漢詩連盟設立十五周年記念大会が盛大に開催された。
今年の漢詩大会は、全日本漢詩連盟と共に東京都、神奈川県、千葉県の三県漢詩連盟の共催であった。石川忠久会長の挨拶、ご来賓挨拶の後、表彰式に移り、特別賞として文部科学大臣賞の巽 幸雄さん以下13名、秀作7名、入選13名に表彰状が授与された。 続いてアトラクションに移り、中学3年生の本多ゆとりさんの素晴らしい二胡演奏があり、会場全体から割れんばかりの大喝采が起こった。 別賞受賞作品吟詠では、尺八伴奏栗城笙童氏、琴伴奏は木村歌綾氏により、文部科学大臣賞「天龍峡舟遊」は「吟」鬼澤 霞氏、「書」吉澤鐵之氏による書道吟が披露された。次いで特別賞の5作品については、神奈川県日 中友好協会平 陽氏による中国語朗誦と横溝藍鵬氏、横山精真氏、清水蕗山氏、沼崎星翁氏、真島岳元氏の現在の日本を代表する吟詠家5氏による朗吟が行われ盛会であった。 神奈川県漢詩連盟では漢詩大会において、俣野長生さんが特別賞作品(全国漢文教育学会会長賞)、生駒祐子さんが秀作賞、入選作品に板本健作さんが入選された。 |
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平成30年度全日本漢詩大会 全日本漢詩連盟設立十五周年記念大会 |
石川会長による特別賞作品の講評 |
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平成30年度神奈川県漢詩連盟総会・懇親会・石川忠久先生特別講演 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
平成30年度神奈川県漢詩連盟総会・懇親会・石川忠久先生特別講演会が5月30日開催されました。総会は約70名の出席者があり、29年度活動報告と30年度の活動予定、決算と予算案、規約改正、人事案などが審議され、満場一致で承認された。懇親会は40名が出席し、スピーチや吟詠など和やかな懇親会であった。 午後3時からから行われた石川忠久先生の講演「白楽天の詩と人生」は約200名の聴講者があり、その大半は会員外の一般の方で盛会であった。なお、先生の講演はプリントをダウンロードして、下のボタンを押して聴講してください。 |
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総会 |
懇親会 |
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講演する石川先生 |
講演使用プリント 石川先生の講演 |
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●平成30年度初心者入門講座始まる 今年度の初心者入門講座が横浜市の神奈川近代文学館で受講生22名を迎え4月20日より開始された。初回は漢詩鑑賞、漢詩の基礎についての講義が行われ、25日の2回目は漢詩鑑賞、漢詩の作り方の講義、および寺小屋方式による少人数グループで、七言で1句または2句の実作を指導が行なわれた。講座は5回行われ、6月6日の最終回では各自が作った七言絶句の発表と講評が行われる。 |
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講座風景 |
少人数指導 |
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第5回サークル交流会開催さる | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
第5回サークル交流会が平成29年3月29日午後1時半より5時まで横浜の近代文学館で開催され、約80余名の会員が参加しました。先ず神奈川県漢詩連盟の初心者入門講座と漢詩講座の修了生で結成された13の漢詩勉強会サークルの紹介が各サークル代表者から報告され、各サークルがどのような活動をしているかを互いに知ることが出来ました。次いで各サークルから選出されたバトラーにより、各サークルから提出された「西郊日暮」の詠題詩に対する叱正が活発に行われました。その後全日本漢詩連盟評議員河野光世先生による同じ提出詩に対しての詳しい叱正が行われ、先生は詠題詩作りをしなさいと強調されていました。その後短時間ですが東京都漢詩連盟会長の窪寺貫道先生から、総括として各サークルに対し作詩の際は辞書をよく読み、また起承転結をよく考えてくださいとのお言葉がありました。5時半から7時半までは懇親会が会場近くのホテル,KKRポートヒル横浜で開催され、55名が参加して各サークル会員と交流と漢詩バトルや河野先生のバトル詩に対する叱正などを話題にして和やかに宴会が催され、盛会のうちに終了しました。 |
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バトラーによる各サークル詩の叱正 |
河野光世先生による各サークル詩の叱正 |
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窪寺貫道先生による叱正総括 |
サークル交流会懇親会 |
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河野先生の叱正録音 |
バトル詩稿 |
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初心者入門講座11期の修了生のサークル「詩林会」誕生 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
平成29年度漢詩初心者入門講座修了の第11期生サークル「詩林会」が発足しました。 今年度の入門講座は、神漢連創立十周年記念式典が挙行されたことで、例年よりも開催時期が遅く、サークルの発足も遅れていましたが、12月13日、第一回定例会を開催し、ようやくサークル活動をスタートすることができました。 「詩林会」は中島龍一先生・飯島敏雄先生に指導・助言を仰ぎ、また参加人数は10名(男6名・女4名)のサークルです。 名称の「詩林会」は、漢「詩」の仲間が多く集まっている所(「林」)を意味しています。 サークルの名称が決まり、活動もスタートしましたが、まだまだ初心者ばかりの「詩林会」です。 今後は両先生の下、「詩林会」の名に恥じないよう、作詩力の向上と漢詩の知識の習得に努めるとともに、神漢連の各先輩サークルに一日でも早く追いつくため、研鑽を積んで参ります。 神漢連会員の皆様には、「詩林会」への叱咤激励をどうぞよろしくお願いいたします。 |
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詩林会の集合写真 |
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●平成29年度全日本および他地区漢詩大会出当連盟の会員は大活躍しました。 各大会での受賞者とその作品は次の通りです。 |
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●市川桃子先生講演会 ー蓮の花の運命ー |
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平成29年12月6日(水)神奈川近代文学館に於いて、明海大学名誉教授の市川桃子先生による「蓮の花の運命」という題の講演会が開催された。会場は80名を越す来場者で盛会であった。蓮に関する詩30首を紹介され、休憩やミニ知識をはさみ巧みなプロジェクター操作によって楽しく有意義な2時間でした。 講演は下の「聴講」ボタンをクリックすれば聴講できます。またこの講演で使われたプリントは右下の「ダウンロード」ボタンをクリックすれば見ることができます。 |
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市川先生の講義 |
講義プリント |
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中国江南漢詩ツアー ―交流会・講演会・観光― |
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今回のツアーは住田・古田両先生を筆頭に、九詩期会の他に好文会、八起会、十期会からも参加を得て総勢は13名。昨年の10月25日出発、30日帰国。漢詩のふるさとを訪ねるだけでなく、現地の漢詩愛好者と交流をしようという大きな目的があった。 交流会は旅の3日目、世界遺産「蘇州古典園林」の一つである蘇州最古の庭園「滄浪亭」の一室で「滄浪詩社蘇州詩詞協会」との間に行われた。 蘇州大学教授で昆劇の研究家である周秦滄浪詩社長と住田先生の挨拶及び相互の紹介からはじまって、十期会の中野さんの依頼により「前赤壁の賦」が中国語で朗詠されると、周秦氏はじめ、魏嘉瓉前詩社長など詩社の皆さんの朗詠が次々続いた。民謡のように音楽的で、そのうえみなさん美声でよく声が通る。感動的で、当方は住田先生が詩吟を披露された後は、出番を失うくらいだった。 滄浪亭中日詩社交流会 古田光子 姑蘇訪到度秋風 姑蘇(こそ)訪ね到れば秋風度る 古雅江亭和気充 古雅の江亭 和気充ちたり 中日騒人親睦會 中日の騒人 親睦の会 吟詩揮筆興無窮 詩を吟じ筆を揮いて興窮り無し
講演終了後、住田先生が教室の黒板に次の詩を発表されると、教授以下中国人の学生も感心しきりであった。 蘇州丁酉重陽 住田笛雄 逆旅庭前蘇國秋 逆旅の庭前 蘇国の秋 清光仰視獨閑遊 清光仰ぎ視て 独り閑遊 重陽佳夜半天月 重陽の佳(か)夜(や) 半天の月 遙憶故園君見不 遙かに故園を憶う 君見るや不(いな)や |
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●研修会 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
恒例の研修会が近代文学館において、11月8日、14日の2回にわたり行われた。参加者はそれぞれ15名で 秋日寫懷 秋日 霜染風林秋色誇 霜は風林を染めて 秋色誇り 一江景物借蘆花 一江の景物 蘆花を借る 釣童歸路斜陽裏 釣童 帰路 斜陽の裏 形影相依野徑賖 形影 相依り 野径賖なり
家の近くの川辺は、子供達の恰好の遊び場だった。遥か上流は渓流釣が盛んで、そのおこぼれの山女魚や鮎を釣りたいと競って釣り糸を垂れていた。日が傾き始めると母親の声が聞こえたかのように家路につく。夕日に色濃く染まった影と寄り添い、野道を帰って行く。閑かになった河原は蘆の葉擦れがさらさらと清らかな流れのような音をたてていた。 高秋采松蕈 高秋 老宿朝來巡圃園 老宿 朝来 圃園を巡り 収藏尤物不勝繁 尤物の収蔵 繁に勝えず 庭前賈客競同列 庭前の賈客 同列を競う 分別芳香滿竹門 分別 芳香 竹門に満つ 研修会は、活発な意見が出て、有意義な中身の濃い場となった。 要点を以下に纏めた。 ◎詩題と詩の内容対応が不十分。これは、売炭翁などの例を参考にして練りなおしたい。 ◎起句の圃園は、より適切な詩語を択ぶか、表現を変える。 ◎轉句の競同列は、分かり難い。対案として、競拍賣を検討したい。 |
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横須賀記念艦「三笠」見学吟行会 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
平成29年9月27日、初秋の気配漂う三笠公園で、記念艦「三笠」を見学し、恒例の吟行会が行われた。日露戦争での足跡を、ビデオ、保存会の関係者の解説と併せ、つぶさに見学。28名の参加者での懇親会、柏梁体披露では、石川先生の鮮やかな全句配列と懇切かつ諧謔溢れるご批評に加え、「全体に上々の出来栄え」との講評をいただきました。参加者全員の自作コメントもあり、楽しくも有意義な研鑽の時を過ごし、盛会裏に次回再会を約しました。 なお今回参加できなかった方は来年度も場所を変えて吟行会が開催されますので是非ご参加ください。 |
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吟行会の様子 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
吟行会全員写真 |
三笠記念艦全景 |
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三笠甲板にて |
東郷平八郎元帥と一緒 |
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昼食と伯梁体の会場 |
石川先生による伯梁体の講評 |
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● 13番目の漢詩サークルが誕生 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
平成29年度の初心者入門講座の修了生により、13番目の漢詩サークルが会員10名で結成され、12月の第2水曜日、13日に初回の勉強会が開始されることになりました。 |
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● 田原副会長を悼む | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ありがとう、田原健一さん 神漢連前会長 岡崎満義 神漢連設立以来、事務局長、副会長として屋台骨を支えてきてくれた田原健一さんが6月16日、左腎細胞ガンで亡くなられた。享年81歳。田原さんの最大の功績は故・中山清前会長と組んで初心者入門講座を開き、後に石川忠久全漢連会長から「可看金河新方式」と称された少人数学習の〝寺子屋方式″を実現したことだと思う。このかゆいところに手が届くアフタアケアのよさで、初心者講座の中途脱落者は殆どなくなった。十年続く初心者講座の中から、毎年次々に人材が育ち。神漢連の活動の中核となっている。強い信念を持つ硬骨漢だったが、何とも言えない愛嬌があった。いつまでも心の中に少年・田原健一が生きているように思っていた。 ------------------------- 神漢連の更なる発展の為に使ってほしいという故田原副会長ご生前の遺志だとご遺族から多額のご寄付を頂戴した。故人のお気持ちを尊重し、このお金は一般会計から独立させて「田原基金」として有効に活用させていただく事とする。活用対象等の詳細は今後決める予定である。 (会長 三村公二) 当連盟の住田笛雄相談役から追悼の詩が寄せられました。 哀悼田原健一先生 田原健一先生を哀悼する 住田篪軒 毎聽淸聲響滿堂 詩心熱説自悠揚 詩心熱く説いて 靜夜空望冷月光 静夜空しく望む 月光の冷やかなるを |