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全国漢詩大会 会員受賞状況(令和5年度『扶桑風韻』漢詩大会6名受賞!)

今月の漢詩鑑賞 24.1更新 (過去の作品は アーカイブ に掲載中です)

画 鈴木栄次氏

室橋幸子氏による中国語の朗読はこちらをご覧ください。

【通釈】
起句 朝日が日本国の東海の岸から昇り、
承句 力強い風が勢いよく吹いて、お岳(やま)を覆っていた雲を吹き払った。
転句 雄々しく空に聳えること一万三千尺、
結句 雪を戴いた富士山が、八枚の芙蓉の花びらが開いたように美しく眼前に現れた。

【語釈
扶桑…東海中にある神木。日の出るところといわれる。転じて東方にある国、日本を指していう。
隈…くま。水が岸に曲り入っているところ。きし。
長風…遠くから吹いて来る雄大な風。転じて雄々しく勢いあるにたとえる。
嶽雲…高い山(ここでは富士山)にかかった雲。
凌霄…天をしのぐ。志気の高いたとえ。霄は空、天。
八朶芙蓉…八枚の芙蓉(はす)の花びら。雪を戴く富士山の姿をいう。漢詩上でのこのたとえは、江戸初期の新井白石、荻生徂徠に始まり柴野栗山に引き継がれた。
當面…面に当る。まのあたり。眼前。

【押韻】 平声、灰韻。隈、來、開、
【解説】
伊藤 春畝(1841―1909) 名は博(ひろ)文(ぶみ)。春畝は雅号。長州藩に生まれ松下村塾に学んだ後、英国に留学し帰国後藩政を倒幕に導いた。維新後、明治六年新政府参議となり大日本帝国憲法の制定に力をつくし、明治18年初代首相となった。
 この詩は、朝日に映える富士山の姿を雄々しく格調高く詠じて日本人の心に迫ると同時に、維新達成後の高揚感を感じさせる明治元勲の佳作です。
以上(玉井幸久氏)